『錬金スイーツ出張販売中』（永倉イササカ様）
可愛らしいパンとスイーツを売ってくれるお店シナリオ。特にパン各種がとっても可愛くて、子供PTでお邪魔したのもあり思わず全員にひとつずつ買ってしまいました。冒険者たちが商品を眺めながらわいわいやってるところを想像すると微笑ましい気持ちになりました。わんこパンの肉球が星型なところが好きです。このお子様たちはいつも食べ物で財布をすっからかんにしてしまう。
『眼鏡の洞窟』佐久らぎ様
冒険者たちに眼鏡をかけさせたい（？）ゴブ洞改変。いつも通りの始まり、いつも通りの親父さんとのやりとり、いつも通りの移動をしていつも通り見張りを倒──……見張りがいない？！？！？！ 普通に動揺しました。慣れって怖いですね。「見えないのなら眼鏡をかければいいじゃない！」的な冒険者の発想笑ってしまった。見えるようになって良かったね！ 帰ったら皆で眼科行きな！ 低確率で誰かがグラサンかけてるのも好きです。宝箱からお洒落な技能配布アイテム出てきて嬉しい。ちょうど動かし始めたばかりのPTで、眼鏡かけようって提案したのが顔グラが横向き（右側が見えない）の冒険者だったのでこの人は今日からモノクルを掛けている設定になりました。移動の矢印は隠すけど宝箱は隠さない眼鏡、偉いぞ。
『海の底の落とし物』日本小鹿様
以前一度感想を書いたのですが今回は初めて悪役宿でお邪魔しました。タイトルコールの画面可愛い。指輪の情報が高く売れそうだと知って「ふぅん、じゃあ残念だけど依頼は失敗ね」と嬉しそうに言う冒険者の表情を想像して私もニヤリとしました。指輪を返すか返さないかの選択肢すら出ず息をするように依頼人に嘘をつく、わっるい奴らだよ！ うおー！ すごい大金手に入れちゃった！ これぞ悪役、という感じで気持ち良かったです。ごめんね依頼人！ これもひとつの社会勉強ということで諦めてくれ！ プレイ後もなんだかその後の依頼人について考えてしまいました。さくっと遊べるゴブ洞改変の中にあれこれ妄想の余地が残されていて、好きです、このシナリオ。
『 阿智慧良白、夏 』風切 快夢様
アッチャラペッサマー、やけにリズムがいいな！ 依頼で向かった先は例の宗教の集会所。まぁこのクソ暑い中あんな狭い室内でアッチャラペッてたらそうなるよね！ 床に寝かせた狂員たちがどう見ても死体で笑ってしまったけど笑ってる場合じゃないわ。この記事を書いている今日も気温が36度まで上がると聞いて震えているんですが、プレイ後に麦茶を飲みに行きました。熱中症も防いでくれるアッチャラペッサーありがとう！
『Semi-Final』モンドリ鬱様
死にかけのセミと戦う（？）100KBシナリオ。セミのKC対応が多く、あの手この手でどうにか無事にセミの横を通り抜けようとする冒険者たちが面白かったです。死にかけのセミに魅了is何！？ と思ったら「さすがにセミに色仕掛けするようになったら人として終わりだね……」と幼女冒険者が悟りを開いていて笑いました。攻撃するかやめるか悩んだ結果、やっちまう方を選んだ時の台詞と勢いが大好きです。うおおおお！ 解釈仕るッッッ！！！！！！！！
一連のドタバタ劇が終わったあとの冒険者の一言もバリエーション豊か。怖いからほんとやめて欲しい。
『天鳳城の絡繰迷宮』モンドリ鬱様
遥々海を超えた先、ワノ国でお仕事！ 「忍」や「兵糧丸」など和の単語が色々出てきますがあくまでも中世Ⅰ型向けシナリオで、正座で足が痺れちゃったりニンジャに興奮したりする西洋冒険者たちが可愛かったです。NINJAAAAAA！！ww
わー！ BGMも探索画面もめっちゃ和！ たたみ！ ふすま！ 和風大好きプレイヤーなのでテンション上がりまくりでした。和国の血が流れる冒険者がいたので、今回はその冒険者に調査役を任せることにしました。依頼人のお殿様にしずしずとお辞儀をしたのがジャパニーズOSHITOYAKAで良かったなぁ。コンパクトなマップでありながら、調査で外せる罠・開かない扉と押せるスイッチとわくわく探索要素がギュッと詰まっていて、しっかりとした達成感を味わえる短編シナリオでした。楽しかった！
『夜半の辻斬り』黒宣様
冒険者一人用、リューンへの帰り道で起こった宿場町での一幕。物腰穏やかなのに圧が凄いウンブラさん、不気味でしたね～！ 歩くのに衣擦れの音ひとつも出さない。宿から出ようとした時に声掛けられたの私だったら悲鳴を上げていました。「変なものに好かれる」クーポン持ちの冒険者でプレイしたのですがなるほどこういう人を引き寄せるんだなと妙に関心してしまった。NPCも怖いけど街も怖い！ 住民の皆さんせめてお顔を見せてください……。
後半、マジでヤッベェ奴に目ぇ付けられちゃったな！！ と思いました（褒め言葉）。あっあっ戦闘普通に負けてしまった、ランディさんが良い人すぎて惚れそう。なんであなた表情差分あるんですか？？ ウインクずるいよ。からの、あまりにも不穏な終わり方したのでやり直しましたww 職業：祓魔師だと言うのに結局街の道具屋さんからいただいた聖水で勝利してしまった情けなさよ。戦闘ド下手クソプレイヤーでほんとうにすまない。剣を持ち帰るエンドと持ち帰らないエンド両方見てどっちで済印つけようか悩みましたが、このシナリオ中終始付きまとうゾワッと感を継続できそうな持ち帰りエンドを選びました。ただでさえ悪魔に憑りつかれてる冒険者なのにどんどん盛ってごめんな！ と笑顔になりました。クリア後にネタバレテキストファイルを読んだのですがエンド分岐が凄い……！
『ほろびたい傘下（さんか）。』ニルニル様
たまに滅びたくなる吸血鬼（エモいシナリオなのにこの表現が面白くてずるい）とその仲間二人用読み物。蝉の声響く炎天下、日よけも持たずに街を歩きポロポロと身体が崩れていく主人公の姿、痛々しくもあるのですがなんというか……陽炎の中で散る主人公を私はちょっと見たかったというか……表現しがたい美しさのようなものがあった気がします。相方に選んだ冒険者が親友だったのもあり、「お前が灰になると困る奴もいるんだよ」と怒る仲間とその後の主人公の泣き笑いが二人の距離感を感じられて良かったです。吸血鬼でなくとも、いのちを粗末にしようとした時に叱ってくれる友達大事！ 無言の方の選択肢も可愛かった。むぎゅ！
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