CW感想『錆鳴谷に眠る』


◆作者:カブ様

◆対象Lv6~8、3人以上、エンジン1.50~


※シナリオのネタバレを含みますのでご注意ください (地図やラスボスなどのスクショは控えてあります)

 

竜と人が共生する場所、冒頭からロマンの塊! その土地の風や空気まで感じられそうな描写はさすがカブさんといった感じで、隅から隅まで観光(じゃないけど、仕事だけど)を楽しみました。細々としたクーポン対応やサブイベントも楽しい! シャーマンさんからお礼にもらえた精霊像ちゃんの選択肢にめっちゃ笑ってしまった。やっぱ格式高く言って!


錆鳴谷の探索、広い……! 1回の探索で動ける回数が決まっていて、行っては戻り、行っては戻りになりましたが、じわじわと地図が完成に近づいていくのが気持ち良かったです。サブイベントで『地図を完成させて欲しい』と依頼を受けていたのもあり、隅から隅まで歩き回りたくなりました。……と、地図の完成ばっか目指してずっと地図表示してたんですが途中で冒険者が鉱石を見つけて、ちょうどそのタイミングで街で工房を訪れられるようになり、うわっもしかして鉱石全然拾えてないのでは? と思った矢先に工房のお姉さんが「地図に鉱石の位置表示するアイテム作れるよ!」って、ありがた~! プレイヤーの痒いところに手が届くご配慮本当にありがとうございます。次はこれをやりたい、次はあれをやりたい、と好奇心をくすぐられる要素が盛りだくさんで、全部の鉱石回収したくて本来の仕事を忘れて何日も谷に通ってしまいました。そしてせっかく集めたので、毒を緩和してくれるというアイテムを作ってもらいました。なんかこれから空気ヤベェとこ通るっていうので……。

「入口からここまで25ターンで辿り着けなくない?」という場所もひび割れを発見して破壊することで近道ができるようになる、という仕様も楽しい。カブさんのシナリオは本当にいつもプレイヤーを楽しませるための工夫がたくさん詰め込まれているなと思います。

 

 

 

おっ、目的の現場を発見! からのPT分断うぉお!!

展開も熱いし、親しい間柄の仲間が必死で声かけてくれたの嬉しかったし、ところでアイツ何!? だし、うっうっ心細いけどわくわくする……。

 

からの、ヤナーーーーーーッッッ;;;;;;;;待ってたぁぁあ;;;;;(回想シーンと合わせて涙腺がやばいことになっているプレイヤー) そうか、襲い掛かってきたあの竜は……。

ここまで進んできてサブイベントいっぱい取りこぼしてる気がするぞ? と思ってたんですが、ラストバトルに挑むための対策を立てる作戦会議パートでア゛ーッッとなりましたウワー悔しい!! けど自分たちの集めた情報をもって自分たちにできる最良の手段を、とあれこれ相談する冒険者たちが逞しく、普段こういうの「参謀にお任せ!」ってやっちゃう私もない頭をフル回転させて考えることができました。依頼人に頼もしく思ってもらえたみたいでそうでしょうそうでしょう(ドヤ!)という顔をしてしまった。


右側に作戦成功率の高さ、集めた情報が表示されます。空白部分がめちゃくちゃ悔しい……!

そこから先、作戦決行からタイトル回収までの間は冒険者たちのかっこ良さに鳥肌が立ちっぱなしでした。こ、この人たちやればできる人たちなんだな……!? 

全編通して老竜ヤナの描写がすごく好きでした。ヤナと対面できるシーンはそこまで多くはないけれど、多くを語らないがゆえにその健気さが心に沁みる。最後、元気に飛び回れるようになって良かったなぁ。会ったばかりの頃は人を寄せ付けないオーラを出しまくりでしたが、ひとつひとつの動きが可愛いですよね。お父さん竜のお墓参りに行けたのも嬉しかったです。もうそこには何もないけれど、という依頼人の気持ちも温かかった。この街の人々がどれだけ竜を大事にしているかが改めて伝わってきました。

 

 

全てを終わらせたあとにサブイベント回収できる措置、有り難すぎる……もう絶対取りこぼしたものと思って諦めていました。頭のてっぺんからしっぽの先まであんこたっぷりのたい焼きみたいなシナリオだ……。

 

瘴気の研究してる話の長い研究者さんの依頼にめちゃくちゃ笑ってしまいました。

なるほどなるほど、つまり採取の際には(中略)で(中略)という注意点があってそれは(中略)という理由があるからなんですね分かりました、それではちょっと行ってきます。

↑途中までこんな感じだったのに最後の方メッセージコンテントに(中略)(中略)(中略)のみしか表示されなくなるの天才すぎませんか? 好きです。

そんなこんなでサブイベントも含め全てミッションコンプリート! 冒険者たちもだいぶ長いこと滞在していましたが、プレイヤーも三日にかけてじっくりと遊ばせていただいたため、「帰還する」カードをクリックするのが本当に名残惜しかったです。

 

いやー面白かった、最初から最後まで、濃厚で楽しい時間を過ごさせていただきました。物語を読みたい欲も探索したい欲も魅力的なNPCに出会いたい欲もうちのこ可愛いしたい欲も全て満たされた。街の人々がみんな優しくて前向きで、絶対またここに来る! という気持ちで街を後にしました。ずっとずっと先、錆鳴谷にお花畑が出来る日が来るのが楽しみです。

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