感想まとめ9


『マスコットがレモネードを売っているだけ』うどんこ様

タイトルの通りマスコットがレモネード売ってるのを眺めるだけのシナリオなのですが、これがまた可愛い可愛い。保護者PCじゃなくても構いたくなってしまう……。お小遣いが欲しかった子供PC、人に頼らず自分で稼いでるのめっちゃ偉いじゃん。一時間ごとに通う客になりたいです。

 

『らしくない話』ぽてと様

信仰深い_1と自信家_2の二人用シナリオ。Next専用。

_1が死ぬ夢を見て不安になっちゃった_2の、いつもと違うちょっと弱々しい姿が見られたのが新鮮でした。神に祈るなどという行為を知っていたのかお前……。ゆくゆくは恋人になるような関係の二人でプレイしたこともあり、_2が神様に嫉妬してるように見えたのも可愛かったです。

 

『石像回収の依頼』清風りちあ様

遺跡の中で石化してしまった仲間たちの回収を手伝って欲しい、という同業者からの依頼。依頼人も見つけた仲間も荷物袋に潜り込むの、想像したら面白すぎるw「※使い切ってもなくなりません」がすっごいじわじわくるwwアイテムとして使用する際に完璧じゃないのが面白いな~。事態は深刻なはずなんですが、探索中もくすっと笑える文章ややりとりがたくさんあって楽しい気持ちでプレイできました。依頼人冒険者一行の関係性も魅力的で、彼らが揃って冒険するところを見てみたいなぁと思いました。調査で出てくるアイテムや隠し階段、細かいKC対応などわくわく要素も盛りだくさんの楽しいシナリオでした!

 

『朱殷の楔』うら様

冒険者の一人が吸血鬼化or人狼化してしまう二人用シナリオ。悪魔と契約なんてろくなことが起こらないだろう……と、通常の思考状態なら判断できるのでしょうがあの状況では仕方ない。今までもしっかりした信頼関係で結ばれていた二人の絆が更に深まったように感じるシナリオでした。恋人関係だったらもう半分プロポーズじゃん! と思いました。夢オチにもできる親切な仕様なので、吸血鬼化ifを楽しみたい方にもおすすめしたいです。

 

『往く人の残香』カブ様

とある邸宅跡地の間取り図を埋める、という珍しい依頼。詰まったかも、というタイミングでひとつ糸口が見つかる、という情報の出方が絶妙で、ドキドキしながら情報パズルを楽しむことができました。推理苦手なプレイヤーなのできっかけを見つけるための魔道具の存在も有り難かったです。間取り図完了!と思ったところで新たな「んっ?」が見つかったのもわくわくしました。全部正解したの嬉しかった~!

 

『むかめいのマリア』砂糖味噌様

痛゛がっ゛だ;;;;;;悪役冒険者一人用、静寂と家族と復讐の物語。拷問描写があまりにも痛くて(褒めています)半泣きプレイでしたが、依頼人の憎しみや狂気、夫婦の恐怖や痛みが文章のひとつひとつからビリビリと伝わってきてとても引き込まれるシナリオでした。タイトルの意味もなるほどなぁ。プレイが終わったあとも余韻が残り、あの家に生まれなかったら歩めていたかもしれない彼女の人生のことをぐるぐると考えてしまいました。

 

『催花雨、綻びを待つ』竜胆葵様

雨の中を歩く両片想い二人用シナリオ。出先から宿までのほんの少しの時間、ひとつの傘の下の距離、ちょっとしたハプニング、どこ切り取ってももだもだしちゃう。相方はそっけないけど優しくて、宿に帰った後の親父さんの言葉を聞いてそういうとこだぞお前!!!!!!! とニヤニヤしながら叫んでしまいました。相方、あの時とかあの時とかクールな顔して何考えてたの?って思ったら相方視点の2周目がある~!! ありがたい……ありがたい…….。一歩進んで欲しい気持ちとこのままの距離感をずっと眺めさせて欲しい気持ち。たまには雨も悪くないね。

 

『鍵開けの達人』荒巻ちどり様

学園バリアント、生徒一人用謎解きシナリオ。先生に没収されたものを取り返せ!

1番目の鍵、これ苦手なやつー! と思って速攻でヘアピン使ってすみません……。脳筋プレイヤーなのでこういうお助けアイテム本当に有り難いです。作者様の優しさに感謝しつつ無事解錠成功!お調子者のNPCさんに相応しいオチも可愛くて、最後まで楽しくプレイできました。